家事ラクを考える。その動線は本当にラク?
2021.10.29
スタッフブログ
Writer
藤原 裕子
昨今、インスタグラムやハウズ、住宅系の画像で高いアクセスを集めるのは決まって家事ラクにまつわる写真だったりします。
数年前はカッコいいリビングの写真などが人気を博していましたが、これは日本の家族の在り方の変化が大きく影響しているのではないかとおもいます。
今どきのご夫婦はとにかく忙しいですよね。共働き夫婦が増えて、育児と仕事と家事の3本立てを毎日必死にこなしています。
専業主婦の方はご主人のお仕事が忙しい方も多く、ワンオペの育児に家事に、お子様の習い事の送迎もかなり時間を圧迫していたりなど、兼業専業問わず、ご夫婦ともに忙しい時代となりました。
さらにリモートなど、家族の家の滞在時間が増え、家事負担も増え、今までさほど感じなかった家でも圧迫感を感じる。家の中がぐちゃぐちゃ…早く収納や家事ラク設備の整った広い家が欲しい…そんな要望も増えました。
私も家事ラク動線が大好きで、色んな会社の色んな家事ラク動線を拝見させていただいたり、色んな一般の方のマイホームの整理収納術を参考にしております。
そんな中でたまに思うのが、
この動線は私には合わなさそうだな
この収納術は私だと逆に散らかるな
という事。
間違えると限られた空間を自分の合わない家事ラクのために消費してしまって、もっと違う空間に使えたのにもったいなかったなー。ということにも。
大事なのはやはり、自分の癖を知る事と、それを設計さんにしっかりと伝えて汲み取ってもらう事。
ありがちな失敗例⇩
- 洗面所とキッチンの距離➡洗面所とキッチンの行き来が実は少なく、さほど近い必要もなかった
- ベランダと洗濯機が近い➡ドラム式やガス乾燥機、室内干しフル活用で、ふとんしか外で干さないからそこの距離が近い必要がなかった。むしろ2階ベランダいらなかった➡1階のウッドデッキに予算を投下できた。
- 整理収納のプロの事例を真似て、収納の中を細かくつくり込みすぎた➡収納の中がガラガラで外が散らかるなどは自分の性格とその収納方法が合わない可能性があります。
自分の癖や特徴を知る為の一例⇩
- 朝と夜どんなルーティーンをこなしているか時系列で書き出してみる➡動線のヒントになります。
- 一番苦手な家事は何か➡限られた空間で重点を置くポイントのヒントになります。
- 持ち物を書き出してみる➡物の量を把握して適材適所の収納を配置する
ご家庭それぞれの個性あふれる家事ラクの仕掛け。ニケンハウジングではいつも毎回違う工夫が見られるので、家事ラクの工夫に関してはとても参考になりますよ。そこも見学会リピーターが多い理由の一つです。
家事が時短できたことで浮いた夜の時間にウッドデッキや素敵な空間でワインを飲んだり、土日のお昼に読書しながら日向ぼっこしたり、、、これからの時代、家事ラクの仕掛けが当たり前として設計に入る中で、自分自身に必要ない家事ラクと、必要な家事ラクを見極める力も必要になってくるのかな。
高い性能とデザインの両立が出来る工務店は少ないと言われていますが、これからはデザインだけではなく、住宅設計がもたらす心のゆとりと、家事効率動線がもたらす時間のゆとり。バランスも大切になってくるのかな。そんなことを考える昨今です。
Writer
藤原 裕子
お施主様と、想い描く間取りや、動線、インテリアの話をするのが好きです。
インテリアデザイン専卒の元アパレル販売員
現在は、2級建築士取得に向け2年制の夜学に通う建築学生です。
中3女子、3才男子、猫、うさぎ の母です。
家事ラク、育児を楽しみながら素敵な空間で暮らす工夫、ペットと快適に暮らす工夫を探求する日々。
理想的な空間と抜群の安心感のある家で快適に暮らしたい方、一生に何度もない家づくりを思いきり楽しみたい方、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
お施主様と、想い描く間取りや、動線、インテリアの話をするのが好きです。
インテリアデザイン専卒の元アパレル販売員
現在は、2級建築士取得に向け2年制の夜学に通う建築学生です。
中3女子、3才男子、猫、うさぎ の母です。
家事ラク、育児を楽しみながら素敵な空間で暮らす工夫、ペットと快適に暮らす工夫を探求する日々。
理想的な空間と抜群の安心感のある家で快適に暮らしたい方、一生に何度もない家づくりを思いきり楽しみたい方、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
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