ドイツの環境への取組み。
2017.04.07
家づくり相談室
暮らし省エネマイスターの田中です。
今日は、ドイツの自然素材を扱う【イケダコーポレーション】さんにお誘い頂き、ドイツの環境への取り組みについてのセミナーを受けてきました。
東日本の震災以降、日本のエネルギー事情は大きく変化し、2013年には省エネルギー基準が改正されました【通称H25年基準】。これまでの任意の基準から、2020年までにはすべての新築物件において、外皮性能および、一次エネルギー消費量の基準をクリアすることが義務付けられることになりました。
しかし、この【H25年基準】もレベルの高い基準とは言えず、以前から省エネルギー基準が設定されていたドイツなどに比べると、日本の住宅の省エネルギー性能は遅れをとっていると言われています。
今日、登壇された講師のフランク ラトケさんとホルガー ケーニッヒさんは、建物の運用時における消費エネルギーのみならず、製造⇨運用⇨廃棄⇨リサイクルに至るまでのライフサイクルアセスメントについて、ご自身の取組みのお話をされました。
そのなかで、構造体に木材を利用することにより環境負荷が低減されること、公共建築物にも積極的に木造建築が採用されていることを、自ら手がけたプロジェクトを例に紹介されました。
樹木は成長の過程でCO2を大量に取り込み、その木材で作られた建築物は解体され焼却されるまで CO2を固定し続けます。また、焼却によって排出されるCO2も、成長過程で大気から取り込んだ分が排出されるのみであり、CO2排出は±0になります。計画的に植林された木材を使用していく事で、資源の面でも環境への負荷を抑えることが可能になります。
地球の長い歴史の中で、私たちはほんのひと時この場所を借りて生きています。この環境を次世代に引き継いでいく為にも、地球の片隅を借りているという謙虚な気持ちでいることと、サスティナブルな社会を作るために自分にできることは何かを考え、行動することが大切だと考えさせられました。
…さて、同時通訳で人の話を聞いたのは人生初でして、話を聞くのに精一杯で、写真を撮ることをすっかり忘れておりました。
画像はレジュメをスキャンしたもので、我ながら意味不明なメモ書きがチラホラ… ご容赦くださいσ(^_^;)
また、同時通訳の方のスキルに驚きました。人の話を聞きながら、同時に訳して、更に分かりやすく伝えることができるなんてすごいですね。
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