土地の選び方・買い方講座③ ガレージハウスを建てる土地の選び方~その3~
2022.03.31
スタッフブログ
ご無沙汰いたしております。大分時間が空いてしまいました。
ガレージハウスを建てる時に気をつける土地の選び方3回目です。
今回は建蔽率・容積率についてのお話です。
ビルトインガレージや別棟ガレージは露天の駐車場と違い、建物です。
土地の面積が広くても建蔽率や容積率が低いと希望のガレージの大きさが取れない、
もしくは居室が圧迫されてしまう可能性があります。
ガレージハウスを建てるのに向いていない土地の条件
③建蔽率が低い
例えば35坪の土地で建蔽率40%で車2台を駐車するガレージハウスを建てようと考えます。
ドアを開閉する余地を含めて、ガレージの面積は10坪くらい必要です。
1Fにガレージを配置したビルトインガレージを検討されているのであれば、1Fに必要な面積は少なくともこのくらいと考えます。
ガレージ 10坪+玄関 2坪+階段 1坪+ホール&廊下 2~3坪 = 15~16坪
15~16坪 ≧ 35坪 (敷地面積)×40%(建蔽率) = 14坪
建蔽率をオーバーしてしまいますね。
ガレージ無しのお家を建てるのに十分な面積と建蔽率でも、
ビルトインガレージを建てようと考えると建蔽率がネックとなる場合もあります。
③容積率が低い
自動車車庫がある場合、「車庫の容積率不算入」が使えます。
これは、車庫があるお家の場合、車庫の床面積は、建物延床面積の1/5を限度として、容積率の面積に算入しなくても良いのです。
例えば35坪の土地で容積率80%で、バイク6台を整備するガレージハウスを建てようと考えます。
前回お話した通り、バイク6台を整備するガレージは6~7坪の面積が必要です。
そして、4人家族がお住まいになるお家の延床面積(ガレージを除く)は30~35坪くらい必要です。
4人家族のガレージハウスの延床面積 : 6坪 + 30坪 = 36坪
車庫の床面積から除ける面積の限度 : 36 坪× 1/5 = 7.2坪
限度面積が車庫の床面積を超えており、車庫の床面積6坪すべてが容積率の床面積からのぞけます。
車庫の床面積を不算入した延床面積 : 36坪-6坪=30坪
しかし、緩和を使用しても、延床面積が容積率をオーバーしてしまうこともあります。
30坪 ÷ 35坪(敷地面積) × 100 = 83.33% ≦ 80%(容積率)
土地の面積と容積率によっては、希望の大きさのガレージハウスを建てられない場合もあります。
ガレージハウスは、ガレージの大きさにもよりますが
ガレージ無しの建物に比べて、建築面積や延床面積が大きくなりがちです。
土地を買われる際は、ご自分が建てたいガレージやガレージハウスの面積を想定して
建蔽率や容積率をクリアするかチェックしましょう。
自分がほしいガレージやお家の大きさがわからない場合は、建築の専門家に相談すると良いでしょう。
お家のボリュームが明確になると、それをあてはめられる土地探しもしやすくなりますよね。
次回はガレージハウスを建てる土地の選び方~その4~斜線制限です。
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