かつてない物価高騰!マイホームの選択肢とメリットデメリット

かつてない物価高騰!マイホームの選択肢とメリットデメリット
丹羽 三洋

Writer

丹羽 三洋 二級建築士

弊社でも仕入れ先から毎月金額が上がる連絡が来る昨今ですが、今後一体どうなってしまうのだろうと家づくりをお考えで心配な方ってすごく多いと思います。

どれも 10%~から 25%ぐらいの上がり具合で推移しており、幅がありますが平均 15%ぐらいは値上がっ
てしまったのではないでしょうか。

さらに今後、一端上がった単価は下がることはないと言われています。

 

もともと日本は何でも安くて程度の良い物を求めてきた結果、輸入先からは面倒な取引相手の様です。

ウッドショックの件ではもう日本と取引することは無いと言っている商社もあるそうです。多少品質は悪くても高く買ってくれる中国やアメリカへ売った方が得だという訳ですね。

 

 新築を建てることが今までよりも金額のハードルが高くなった今、そこまで予算がない・・・という方はどうすればいいのでしょう。

程度の良い中古物件を探すか、または土地の安い郊外に移住して総額を下げるか、2 世帯住居を新築するか。
又は元々予定していた広さをあきらめて省スペースにするか…。色んな選択肢がありますが、それぞれメリットデメリットがあります。

中古物件を購入する

メリット

価格的には程度の良い中古物件を買い、耐震補強をして住む方法がこれだけの物価高騰になると一番安くすむ方法かも
しれません。

物価高騰前の建物なので長期優良住宅認定の中古住宅であれば、今の新築の建売分譲住宅と比べると、ずっと使っている材や仕様はもちろんですが、住宅の性能品質そのものが良く、かなりお得に購入できる可能性があります。

デメリット

中古物件の購入にはしっかりとした目利きが必要になります。知識を持った診断士に耐震診断をしてもらい地盤や擁壁、構造など全て細かく見る必要があります。

また、価格を抑えるという目的を重視すると、大きなリフォームは高額になるためできません。希望に合う間取りに変更する事や、水回りを最新設備に変えたりするのもお金がかかります。自分のやりたかったデザインなどは諦めて家具などで雰囲気つくりをするなど工夫をしなければなりません。

土地の安い郊外に移住

メリット

リモートワークが今でも可能な会社にお勤めの方などにおすすめなのが郊外移住。

名古屋市から少し離れると一気に土地が半額になったりと、土地の価格が大幅に抑えられる分、建物に予算が割けます。

自然豊かでのびのびと育児したり、広い土地を活かしお庭で家庭菜園をしたり…弊社のお客様では、海の見える眺めのいい土地へ移住した方も。田舎暮らしが好きな方は思い切って土地から見直してみるのもいいかもしれません。

デメリット

当然ではありますが、車移動が中心で交通の便などの生活利便性は悪くなります。

職場や実家が遠い。お友達が遊びに来づらい。

せっかく理想のマイホームを実現したが、友人がなかなか来れないので徐々に疎遠になってしまった。という事は結構あります。

 

二世帯住宅を新築する

メリット

こちらもご両親の敷地で2世帯住宅を建てれば、土地の値段がかからないのでとても助かります。

新しい土地に一緒に建てる場合も1世帯で負担するよりも金額的にはかなりラクになります。

また、子育て中の方は親御さんが一緒に住んでいると、急な呼び出しや登園できない時に助けてもらう事も出来てとても心強いです。

親御さんも、高齢になるにつれてお子様家族が近くにいる事がとても安心できると思います。

デメリット

2つの家族が同じ屋根に暮らすので、間取りには工夫が必要です。

それぞれが気兼ねなく快適に暮らすためにも、お互いの個性を理解してくれる設計士にしっかりと相談して間取りを考えてもらいましょう。

単純に人数が増える分、広い面積が要るので3階建てまたは広い土地が必要な事も。さらにキッチンも二つ、玄関も二つ、お風呂も洗面も。。。となると大きな単位で建築費がぐんぐんと増えていきます。

共有しても良いところは極力共有すると金額は抑えられます。

 

当初の希望から規模を抑えて新築する

メリット

当初の希望から土地のサイズを小さくし、家のサイズも小さくすることでトータルコストを抑える方法です。

部屋数や、お庭など、諦めるところは諦めつつも新築注文住宅の夢が叶えられます。

デメリット

土地を小さくし過ぎると、足場が組めなかったり搬入が出来なかったりと色んな工事手間が増えて逆に金額が上がってしまう事も珍しくありません。ここは注意が必要です。

デザインや間取りに凝れば金額は上がります。ガレージハウスやスキップフロアや吹抜けなども大きなコスト増に。せっかく面積を小さくしても、設備や内装などこだわればこだわるほどにあっというまにその分の金額を上回っていきます。

優先順位と取捨選択をしっかりし、設計士さんと相談しながら納得できる丁度良い落としどころにまとめていく作業が必要です。

 

 

 


色々と述べましたが、色んなお客様の家づくりをお手伝いしてきた僕としては、持ち家が住み手に与える金額以外の価値はとても大きいものだと思っています。

そういった見えない価値、住んでからの満足感までトータルで考えると「規模を抑えた新築」が結果的に良い選択ではないのかなと思います。二世帯住宅が元々計画にあった方は別として、本当は単世帯が良いのに予算のために…と思っている場合は「規模を抑えた新築」の方が悔いが残らないと思います。

なぜ家が欲しいのか、そこでどんな暮らしがしたいのか、家に求める最優先はなんなのか、

そんなことをご家族で話し合いながら、やっぱり安全安心で自分たちの理想のマイホームが欲しい!と思った方は弊社にご相談くださいね。無理のない資金計画や土地探し相談などからサポートさせていただきます。

 

 

丹羽 三洋

Writer

丹羽 三洋二級建築士

二級建築士
「これはできません!」と言わない。
お客さまの夢に可能な限り応えていく、私の心がけです。
「これはできません!」と言わない。
お客さまの夢に可能な限り応えていく、私の心がけです。

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