家づくり豆知識「モジュール」ってなに?
2023.02.01
家づくり相談室スタッフブログ
Writer
丹羽 三洋 二級建築士
家を建てようと思い立ちいろいろ調べている中で「モジュール」という言葉を幾度か目にしたことがあるかと思います。
建築においてモジュールとは、建物を設計するうえで基準となる基本寸法のことをいいます。
日本の住宅で使用するモジュールには「尺モジュール」と「メーターモジュール」があり、基本単位が尺モジュール→910mm メーターモジュール→1000mmとなります。
尺モジュールは畳の大きさ(1畳=182mm×910mm)で家の大きさを決めてきたことが由来なので、わが国では最もポピュラーなモジュールになります。そのため、日本で流通している建材は尺モジュールで計算されたものが多く、メーターモジュールで設計してしまうと、少し割高になったり無駄が出てきたりと不都合の生じる場合もありました。
しかし最近ではローコストビルダーなどメーターモジュールを採用する会社も多く、ほとんどの建材がメーターモジュール対応品をラインナップしています。
「1m」を単位としたものが「メーターモジュール」です。最近ではバリアフリー化なども増え、尺モジュールよりも広めの単位である「メーターモジュール」を採用するハウスメーカーも増えてきました。
同じ1坪でも尺モジュールより20%ほど広く、そのぶん建物全体が大きくなることから、コストや建坪率、容積率にも影響が出てきます。同じ面積であれば、1スパンが大きく柱の数も少なくなり構造材の費用も安くすみます。
そうなるとメーターモジュールの方がいいのか?と思ったりしますが、実際間取りを組んでみると間口が狭い日本の住宅事情では無駄に広い部分ができて、効率が悪かったりする場合もあります。
やはり適材適所で1つの住宅でも廊下と便所はメーターモジュールでその他は尺モジュールというように、おりまぜて使うのも良いかと思います。
Writer
丹羽 三洋二級建築士
二級建築士お客さまの夢に可能な限り応えていく、私の心がけです。
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