空間を想像し イメージを共有する

空間を想像し イメージを共有する
田中 美奈子

Writer

田中 美奈子 一級建築士

 間取りの打ち合わせでは、お客様と広さの感覚を共有することが課題になることがあります。

 家事動線やゾーニングについては想像できるかもしれませんが、図面上で空間の広がりをイメージするのは難しいため、竣工後に「思っていたより広くて、窓も大きいですね」と驚かれることもあります。

 広さの感覚を掴むためには、実際に体感することが一番です。

自分の住まいやモデルハウス、完成した物件を観察し、それを図面と比較することでイメージしやすくなります。

 さらに、視覚的な広がりをイメージするにはどうすれば良いでしょうか。

例えば、リビングが中庭に面しており、背の低い家具を配置する場合と、壁に囲まれたリビングに背の高い家具を配置する場合では、同じ広さでも開放感に違いが生じます。

 同じ間取りの家を実際に体感することは難しいかもしれませんが、3Dパースで比較することは可能です。

同じ画角で見比べると、窓や家具の配置によって視覚的な広さの違いが分かるでしょう。

プランを決める際には、広さや空間のイメージを具現化するために専門家に相談することもおすすめです。

経験豊富な建築家やインテリアデザイナーと話し合い、イメージを共有することは、より良い空間を作り上げるために役立ちます。

 

田中 美奈子

Writer

田中 美奈子一級建築士

一級建築士
心がけるのは、お客さまとの対話から生まれるキーワードを糸口に、住まう方それぞれの「心地良い」を作っていくこと。
猫と夫と暮らし、休みの日は日曜大工な、ガテン系主婦です。
心がけるのは、お客さまとの対話から生まれるキーワードを糸口に、住まう方それぞれの「心地良い」を作っていくこと。
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