地震対策は建物だけではない。 地盤対策
2025.04.09
家づくり相談室スタッフブログ

Writer
森瀬 将文 一級建築士
地震対策というと建物の耐震性ばかりが話題に上がりますが、建物の足元~地盤の強度もとても重要な要素です。
どんなに耐震性の高い建物をつくっても地盤が悪ければ傾き、倒壊する恐れもあります。
対策として最もよいのは、地盤のよい土地を買うことですが、地盤の状態は実際地盤調査をするまでは確定できず、契約前に把握するのはむつかしいのが現状です。費用がどのくらいかかるのか、不安要素がのこります。
それでは、住宅の地盤対策としてはどのようなものがあるのでしょうか?
- 表層改良 ~ 一番安価な改良方法で主に1.0m前後の浅い改良に使われます。表層土にセメント系の固化材を混ぜて攪拌し、かまぼこ板状の盤を形成します。
- 柱状改良 ~ ≒600φの円柱体を土とセメント系固化材を攪拌して形成していきます。深さ8.0mまで対応できますが、施工時に土に圧力がかかるので、間地擁壁や建物との距離が近いと使えない場合があります。
- 鋼管杭 ~ 鋼製のパイプを地面に打ち込んで支持杭とするものです。杭をつげば10m以上の施工が可能ですが深くなるほど費用がかさみます。
費用としては、①<②<③と鋼管杭が最も費用がかかりますが、同じ鋼管杭の改良でも支持層の深さによって全く異なってしまいます。
イメージとしては、一般的な面積の2階建て住宅で、①表層改良が50万かかったとすると、②柱状改良は70万~100万程度、③鋼管杭は80万~200万オーバーといったところです。
土地を選ぶ際には、不動産ではなく工務店等の建築の知識のある人に相談すると、近隣の地盤データー等で大方の予測をすることはできるとおもいます(あくまで予測ですが・・・)
Writer
森瀬 将文一級建築士
一級建築士ドラゴンボールは願いを3つしか叶えてくれませんが、 ニケンではもっとたくさんの願いが叶うプランを提案していきたいと思います。
ドラゴンボールは願いを3つしか叶えてくれませんが、 ニケンではもっとたくさんの願いが叶うプランを提案していきたいと思います。