増加中の「単世帯」おひとり様時代の暮らし作り

増加中の「単世帯」おひとり様時代の暮らし作り
田中 美奈子

Writer

田中 美奈子 一級建築士

1人世帯時代の住まいのかたち

 

近年、日本では単身世帯が急増しています。厚生労働省のデータによると、単身世帯は全世帯の34%を超え、二人世帯も同様に増加傾向にあります。これまで「家族4人」が標準的とされてきた暮らしの形は多様化し、ライフスタイルに合わせた住まい方が求められる時代になりました。

 

一人暮らし向けの住まいには、割り切り良く効率的で快適な空間設計が鍵となります。限られたスペースでも動線を整え、その人なりの暮らしやすさを追求すれば、日々の生活はぐっと豊かになるでしょう。

 

例えば、ランドリールームとクローゼットの一体化は、洗濯→干す→しまうを1つの場所で完結させる工夫です。洗濯機の隣にハンガーパイプや収納棚を設ければ、乾いた服をそのまま掛けたり畳んだりでき、家事の手間が大幅に軽減されます。

 

次に、リビング・ワークスペース・寝室の一体化も一つのアイデアです。ソファベッドや折り畳みデスクを活用し、空間を「くつろぐ」「働く」「寝る」部屋へと変化させ、適材適所に収納を備えれば、書類や趣味の道具がすっきり片付き、空間が整います。

 

玄関には土間スペースを広げるのも一つの工夫です。室内外の中間領域として、趣味の道具やロードバイクのメンテナンス場所として活用すれば、玄関が「多機能な拠点」になります。物の出し入れが簡単になり、リビングの広がりも感じられるでしょう。排気の工夫は必要ですが、愛車を眺めつつ手入れするガレージと一体化させる猛者もいます。

 

一人暮らしの住まいは、少しの工夫やアイデアで、効率的で心地よい空間に変わります。家事の負担を減らし、自分のペースで趣味や仕事を楽しむことで、毎日の暮らしがより豊かになる事でしょう。

田中 美奈子

Writer

田中 美奈子一級建築士

一級建築士
心がけるのは、お客さまとの対話から生まれるキーワードを糸口に、住まう方それぞれの「心地良い」を作っていくこと。
猫と夫と暮らし、休みの日は日曜大工な、ガテン系主婦です。
心がけるのは、お客さまとの対話から生まれるキーワードを糸口に、住まう方それぞれの「心地良い」を作っていくこと。
猫と夫と暮らし、休みの日は日曜大工な、ガテン系主婦です。

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