木材の経年変化 (OB様訪問の見どころについても少々)
2017.09.14
スタッフブログ
インテリアコーディネーターの田中です。
この仕事を長年やっていると、木材の樹種による経年変化を目の当たりにする機会が多くあります。
新築時に床材などを検討するときに、サンプルを見ながら樹種や塗装を確認しますが、樹種によっては時を経て大幅に見た目が変わります。
祖父母の家の廊下や建具には無塗装の【ヒノキ】材が使われていましたが、祖父が子供の頃に建った家で、私が物心ついた頃にはすでに黒光りしていました。
私の実家の床は【ピンカドゥ】という南洋材で色の変化はあまりないのですが、大工さんが床を貼りながら『油分が多いから使っているうちに艶が出てくるよ。』と言っていて、気づけば新築時のマットな仕上がりが嘘のようにツヤツヤになっていました。ちなみに母は艶のないマットな仕上がりが好みらしく、たまにスチームモップをかけてツヤを消しています。
以前、お施主様邸に貼った【ブラックウォールナット】も久しぶりに伺ったら、これは【ブラックチェリー】だったっけ?と思うほど色が薄くなっていて驚いたことがあります。
また、2週間連続で完成見学会をさせて下さったお施主様のお家にラグを敷いていて、2週間できっちりラグの跡がついてしまった【レッドパイン】には本当に焦りました(^_^;) ラグを外してしばらくしたら跡が消えて胸を撫で下ろしましたが、入居後も家具や敷物は要注意ですね。
来月OB様邸訪問をさせて頂く、2件目のお家の建具枠には【スプルス】材を使用しており、新築時には近くにある【タモ】材カウンターや【ナラ】材の建具よりも色が白く、ずいぶん浮いて見えていましたが、【スプルス】の方が色が濃くなっていく計算で新築時にはあえて着色をしませんでした。2年目くらいまで白く浮いた感じが消えず内心ドキドキしていましたが、最近になってやっと馴染んできて良い色合いになっています。
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比較的、スギやヒノキなどの針葉樹の方が、ナラ・カバなどの広葉樹に比べて、色合いの変化が大きいです。
木材を検討される際には経年変化も見据えておくと、イメージとズレがないので設計者やコーディネーターに確認することをお勧め致します(^ ^)
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