SE構法の構造検討について。
2017.10.01
スタッフブログ
設計の丹羽です。
SE構法の構造担当の方と話していて思うことがあります。
彼らは年間1600棟ほど延べで2万棟ほど構造計算をしているそうです。
住宅はもとより公共事業やら大スパンの倉庫などいろいろなノウハウを持っています。
設計上無理な間取りになることがありますが、そんな時に構造担当に聞きますと
直ぐに答えてくれます。ノウハウを持った人に直ぐ聞けて直ぐに回答がもらえる。
これが設計としてとても業務を助けてくれます。
自分で評価基準での壁量計算ソフトで計算することもできますが、
通常の壁量計算に比べて制度は上がるとはいえ計算してみると
同じ耐震3でもSE構法に比べるとかなり細い材料を選択されます。
なぜ違うのでしょう。
それは彼らが独自の構造基準を持っているからです。
壁量計算ではなく、在来工法の許容応力度計算ではどうでしょう。
在来工法の許容応力度計算は
床の水平構造面は全く歪まない事として計算します。
しかしながら、家が揺れれば床も歪むのでそこも考慮したうえで計算するのが
正しいのではないでしょうか。また吹抜けなど床が抜けている部分もSE構法
のように細かく解析されません。
そういった必要だと思われることを、SE構法では独自に計算に取り込み解析しているから、実際の震災時に結果が違ってくるのだと思います。
もし自分で計算をするのであれば、いくら許容応力度計算をして耐震3が取れたからと言って、
そのままぎりぎりで作るのはちょっと怖い気がします。
ときにはSE構法の構造担当の方に無理を言うこともありますが、
無理な時は無理とはっきり言われます。
ただ、余りなれてしまうとグリットを崩しすぎてしまうことがあるので
そうならないように気をつけたいとおもいます。
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