スケルトン&インフィルとは。
2017.11.17
スタッフブログ
インテリアコーディネーターの田中です。
私が【スケルトン&インフィル】という言葉に出会ったのは、12年ほど前のことでした。
【スケルトン&インフィル】とは、基礎や外壁、躯体などの構造部分(スケルトン)と、設備や間仕切り壁など(インフィル)を分けて設計する建築の考え方で、間仕切り壁が構造に必要な耐力を負担していないので自由に取り払うことができ、家族のライフスタイルや家族構成の変化に応じてリノベーションしやすい建物になります。
「スケルトン&インフィルの家づくりがしたい」と、鉄筋コンクリートや伝統的木造建築の道を模索した時期もありましたが、ニケンハウジングで標準採用している『SE構法』でスケルトン&インフィルを実現できることが、ニケンハウジング入社の一つの決め手になりました。
戦後、日本の木造建築は平均して28~30年ほどで建て替えられてきましが、建替えの理由として、劣化や耐震性の不安によるもの以外に、老後の生活に合う住宅にしたかったから。』『家族構成が変化して住宅が使いづらくなったから』という理由が多く上げられています。
暮らし方や家族構成の変化に応じて変えていける建物であれば、建て替える必要はなくなります。(ついでながら、容易に改修しづらい壁や窓の断熱性能は最初に確保することがオススメです。)
長期優良住宅などの国の施策により建物自体の寿命はのびる傾向にありますが、ライフスタイルの変化に対応できず、【スクラップ&ビルド】が繰り返されています。スケルトン&インフィルの考え方がもっと広まることで【ストック社会】へ転換し、持続可能な社会づくりにつながって行く事を望みます。
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