設計士が考える、福祉住環境について

設計士が考える、福祉住環境について

設計の丹羽です。

今日はちょっと硬いお話です。

私の中で福祉住環境という言葉にはあまり明るいイメージが無かったのですが

人の幸せや快適な暮らしを出来るだけ長く保つことができるとても素晴らしい技術だと感じています。

恥ずかしながら若いころはかっこいいものやデザインばかりに興味があり、この福祉住環境には今ほど関心がありませんでした。

なんとなく車椅子通れればいいよねといった感じぐらいしか考えていませんでした。

ですが、ご年配の方や障害を持たれた方などを担当し、福祉住環境の設計機会や経験も重ねた今も、

もっとより良い提案が出来ないか常々勉強しているのですが、よりこれについては知れば知るほど大事だと感じています。

当たり前ですが、家というのは基本的には一棟建てればそこがその施主の終の棲家である場合がほとんどです。

長く住むので初めから対応できるように作っておかないと後で面倒な事になります。

後から無理やり変えることでデザイン性も崩れてしまいます。

 

 

福祉住環境にこそ、デザインって大事かもしれませんね。

 

いづれは自分が誰かに介護してもらうときが来るかもしれませんし

又は親御さんやパートナーを介護しなくてはいけなく日がくるかもしれません。

 

人は動けなくなると精神的なダメージが大きく、ひどいときはうつ病になって

しまう人もいるそうです。

介護する側も生活の制約を受けます。

住環境を整備することは、体に自由が利かなくなっても、極力周りからの助けを受けず、自力で生活できるよう改善する意味もあります。

 

 

 

 

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