雪止めについて
2019.01.10
スタッフブログ
明けましておめでとうございます。
インテリアコーディネーターの田中です。
皆様、年末年始のお休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は、生まれて初めて北海道へ行ってきまして、想像以上の壮大な雪景色と、片栗粉のようなさらっさらの雪の感触に感動しました。
さて、北海道の町並みを見ていると、屋根の形に特徴があり、マンサード屋根(ギャンブレル屋根?)や急勾配の屋根を板金で葺いているものを数多く見かけました。
隣地境界までの距離を離して落雪のスペースを確保し、自然に落下させて雪下ろしの手間を省いているそうです。軒先の「雪止め」もありませんでした。
さて、ちなみに弊社の屋根には標準仕様で「雪止め」という部材を取り付けているのですが、私達の住む名古屋市近郊で屋根を見渡すと、雪止めの有無は半々くらいの印象です。
以前は弊社でも標準仕様では無かったのですが、とある日天気のいい日に、屋根の上で溶けたり凍ったりを繰り返して氷のようになった雪の塊が滑り落ちて来たのを目撃して怖い思いをして以来、標準で取り付けることになりました。
とくに板金の屋根は表面がツルツルしていて勢いよく滑ってくるので、そこに人がいたらと考えると恐ろしいです。
ところが…板金屋根用の雪止めの既成品でデザイン的にスッキリしたものが当時はいくら探しても見つからず、L字型のアングルを加工して取り付け、見た目がうるさくならないようにしました。
ただし異種金属接触腐食といって、イオン化傾向の違う金属を接触させることで屋根材に使われているガルバリウム鋼板が腐食するリスクがありますので、アルミや亜鉛メッキを施したスチールなど、腐食をおこしにくい材質を用いるなどの注意が必要で、どんな素材を採用しようかいろいろと調べ検討した記憶があります。
近頃は、既成品でもスッキリデザインの板金用雪止めが普及しているようなので難しいことは考えなくてもよくなりましたが、北海道の町並みを眺めていたら古い記憶が蘇ってきました。
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