谷尻誠さん設計のモデルハウス見学
2019.09.09
スタッフブログ
インテリアコーディネーターの田中です。
先日、建築家の谷尻誠さんの手がけたモデルハウスを見学させて頂きました。
同じSE構法を採用している静岡県の「幸和ハウジング」さんのモデルハウスです。
谷尻誠さんと言えば…
このような、規格外の家をデザインされている建築家なので、工務店のモデルハウスといういわば普通の家をデザインされる事もあるのか!?と疑問に思いつつ、浜松へ向かいました。なにせ、「自宅の床は黒皮鉄で、夏は窓際が熱くて目玉焼きが焼けそうです。」などとおっしゃる方なので半信半疑です。
実際の建物を見せて頂くと、そこには私も使用したことのある見慣れた既製品をうまく組み合わせたステキで居心地の良い空間がありました。
例えばこの外壁、これは以前ブログでもご紹介したこちら↓
これをかっこよく収めるため、角の部分にスチールのアングルを入れていました。
出角がスッキリですね♪
室内も、なんだか美しいなあと見上げると引掛シーリングやダウンライトなどの通常は出っ張る部材が枠ごと埋め込まれていました!
気持ちはとってもわかります! 私は小市民なので実行しないですけど(笑)
また、構造体を屋外に表す。というSE構法の禁じ手!も使われています。
もしも傷んだら下の部分を取替できるよう、SE金物で継いであり、柱脚金物もNCNさんが特注で作ったそうです。
私から見ると、地域の工務店がつくる家としては随分冒険されていると感じたのですが、建築家としての仕事を重ねるうちに蝕まれて(←ご本人談)制約の多さに驚いた。とのことです(笑)
とても発想が豊かで、見たことのないデザインを世に送り出している谷尻さん。直接解説して頂きながら見学するという楽しく幸せな時間でした。ありがとうございました。
谷尻さんについてはこちら。以前参加した講演の様子です↓
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