SE構法登録施工店勉強会-耐震等級-
2019.11.09
スタッフブログ
先日、SE構法登録施工店勉強会で耐震等級の講演があり、そこで驚きの事実を知ることに。
なんと同じ「耐震等級」でも壁量計算と構造計算では異なるというのです。
実際、熊本地震で、壁量計算による耐震等級2の長期優良住宅が倒壊したそうです。
その物件で、国土交通省や国立の建築研究所、東京大学大学院の研究成果をもとに製作した
木造住宅の解析ソフトwallstatによる検証が行われました。
その結果、建築基準法による壁量計算の耐震等級1の1.63倍が
構造計算の耐震等級1という結果が出ました。
壁の量にすると、8枚増えることになります。
それぞれの耐震等級の住宅を熊本地震の本震でシュミレーションした結果がこちらです。
構造計算の耐震等級3は倒壊しませんでしたが、
それ以外は倒壊してしまいました。
耐震等級3でも、壁量計算と構造計算では大きな違いです。
セールスマンが「弊社の住宅は耐震等級3を取っています」と言ったら
「壁量計算ですか?構造計算ですか?」と聞いて確認しましょう。
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